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世界の良心 安達峰一郎-話題-

安達博士の肖像画 国際司法裁判所に贈られる


  ハーグの国際司法裁判所には、歴代所長の肖像画を掲げている一室がある。  最近まで、第4代所
長の安達博士だけは、直径40センチの大型円盤に肖像を浮き彫りにしたメダイヨンだったので、この部
屋は、あたかも「安達の間」といった風情であった。
  現国際司法裁判所判事・小和田恒氏(皇太子妃・雅子様の父君)の提案により、当代肖像画制作の
第一人者と定評のある古吉弘画伯が描いた安達博士の肖像画(130×80センチ)がオランダに贈られ、
2006年6月12日、同裁判所で除幕式が行われました。

                 

  先のメダイヨンは、ベルギーの著名な彫刻家 G. ドブリースによって制作されたもので、安
達博士が昭和9年1月に所長の座を下りた直後に、博士に贈られたものである。この素敵な
贈り物を見た博士は、その出来栄えに大層ご満悦だったとの事である。
  所長の激務から解放された安達博士ではあったが、ホッとする間もなく、6月中旬に体調
を崩し、世界有数の保養地として有名なベルギーの温泉地スパで静養したが、体調は回復
せず、8月にアムステルダムの病院に入院した。一時、全快かと皆を喜ばせたが急変し、肖
像画を描かせることなく、12月28日に逝去した。

 

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安達峰一郎顕彰会               
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